元長親王(もとながしんのう、延喜元年(901年) - 貞元元年9月10日(976年10月5日))は、平安時代前期から中期にかけての皇族。陽成天皇の第三皇子。官位は二品・式部卿。
経歴
延喜17年(917年)同母弟の元利親王とともに元服し初めて参内した。朱雀朝で大宰帥・兵部卿を、冷泉朝で式部卿を務め、品位は二品に至る。
円融朝の貞元元年(976年)9月10日薨去。享年76。
官歴
注記のないものは『日本紀略』による。
- 延喜17年(917年) 4月29日:元服
- 承平元年(931年) 9月24日:見大宰帥
- 天慶7年(944年) 5月5日:見兵部卿三品
- 康保4年(967年) 6月16日:帯剣、見式部卿
- 天禄2年(972年) 11月24日:輦車、見二品
- 貞元元年(976年) 9月10日:薨去
系譜
『尊卑分脈』による。
- 父:陽成天皇
- 母:姉子女王
- 生母不詳の子女
- 男子:源兼明
脚注
参考文献
- 『尊卑分脈 第三篇』吉川弘文館、1987年




