植物から抽出される揮発性の油である精油(せいゆ、essential oils)と、精油が採られる植物の一覧である。水蒸気蒸留法以外で抽出される、厳密には精油でないものとその材料を含む。

精油の一覧(五十音順)

  • 安息香(ベンゾイン。エゴノキ科アンソクコウノキなどの樹脂)
  • オレンジ油(柑橘類の果皮から抽出する精油)
  • 松根油(マツの切り株を乾溜して抽出する精油)
  • スパイクナルド(スパイクナード、ナルドとも。カンショウコウから抽出する精油)
  • 蘇合香 (フウ科モミジバフウおよびLiquidambar orientalisから得られる樹脂)
  • テレビン油(松精油、テレピン油、ターペンタイン。マツのチップまたは松脂から抽出する精油)
  • 乳香 (フランキンセンス。カンラン科ボスウェリア属の樹木から分泌される樹脂)
  • ネロリ(ネロリ油、橙花油。ダイダイの花から抽出する精油)
  • バラ油(バラの花から抽出する精油)
  • 没薬 (ミルラ。カンラン科コンミフォラ属の樹木から分泌される樹脂)

精油材料の一覧(五十音順)

植物の通称(その他通称/科名/補足事項)

  • アケボノフウロ(フウロソウ、ゼラニウム・マクロリズム/フウロソウ科フウロソウ属)
  • アニス(セイヨウウイキョウ/セリ科)
  • アトラス・シダー(シダーウッド/マツ科)
  • イトスギ(サイプレス、西洋檜/ヒノキ科)
  • イニュラ(キク科)
  • イノンド(ディル/セリ科)
  • インドソケイ(プルメリア、フランジュパニ/キョウチクトウ科)
  • イランイラン(バンレイシ科)
  • エレミ(カンラン科)
  • オールスパイス(フトモモ科)
  • Callitris columellaris(ブルーサイプレス/ヒノキ科)
  • オレンジ(ミカン科)
  • ガルバナム(セリ科)
  • カヌカ(フトモモ科)
  • カボス(ミカン科)
  • カモミール(ジャーマン・カモミール/キク科)
  • カユプテ(フトモモ科)
  • カルダモン(ショウガ科)
  • カレープラント(イモーテル/キク科)
  • ギョリュウバイ(檉柳梅、ネズモドキ、マヌカ/フトモモ科)
  • キンゴウカン(マメ科)
  • キンモクセイ(金木犀/モクセイ科)
  • ギンバイカ(銀梅花、マートル/フトモモ科)
  • クミン(ウマゼリ/セリ科)
  • クラリセージ(シソ科)
  • グレープフルーツ(ミカン科)
  • クロモジ(黒文字/クスノキ科)
  • クローブ(丁子/フトモモ科)
  • ゲッケイジュ(月桂樹、ローレル/クスノキ科)
  • ゲットウ(月桃/ショウガ科)
  • コショウ(胡椒、ブラックペッパー/コショウ科)
  • ゴジアオイ属(シストローズ、ロックローズ/ハンニチバナ科)
  • Copaiba(マメ科)
  • コリアンダー(コエンドロ、カメムシソウ/セリ科)
  • シソ(紫蘇/シソ科)
  • シトロネラ(イネ科)
  • シナニッケイ(生薬の桂皮を採る木/クスノキ科)
  • セイロンニッケイ(シナモン/クスノキ科)
  • ショウブ(菖蒲)
  • ジャスミン(モクセイ科)
  • チューベローズ(月下香/リュウゼツラン科)
  • ショウガ(生姜/ショウガ科)
  • スギ(杉/スギ科)
  • スペアミント(シソ科)
  • セイヨウオトギリ(セント・ジョーンズ・ワート/オトギリソウ科)
  • セイヨウカノコソウ(バレリアン/オミナエシ科)
  • セイヨウトウキ(アンジェリカルート/セリ科)
  • セイヨウネズ(ジュニパーベリー/ヒノキ科)
  • セイヨウノコギリソウ(ブルーヤロウ/キク科)
  • セイヨウボダイジュ(リンデン/シナノキ科)
  • セージ(シソ科)
  • セロリ(セリ科)
  • ダイダイ(橙、ビター・オレンジ/ミカン科/花の精油はネロリ、枝葉の精油は プチグレイン)
  • タイム(タチジャコウソウ/シソ科)
  • タジェット(キク科)
  • タラゴン(キク科)
  • ティートリー(フトモモ科)
  • トウシキミ(八角、ダイウイキョウ、スターアニス/シキミ科)
  • トンカビーンズ(マメ科)
  • ナツメグ(ニクズク/ニクズク科)
  • ニアウリ(フトモモ科)
  • ニオイアヤメ(ニオイイリス、ニオイアイリス、イリス・パリダ、アイリス・パリダ/アヤメ科/根はイリスルート、オリスルート)
  • ニオイスミレ(バイオレット/スミレ科)
  • ニオイテンジクアオイ(ゼラニウム、ローズゼラニウム/フウロソウ科テンジクアオイ属)
  • ニホンハッカ(日本薄荷、ハッカ/シソ科)
  • バジル(シソ科)
  • ハス(ロータス/スイレン科)
  • パチョリ(パチュリー/シソ科)
  • バニラ(ラン科)
  • パルマローザ(イネ科)
  • ヒソップ(シソ科)
  • ヒノキ(檜/ヒノキ科)
  • ビャクダン(白檀、サンダルウッド/ビャクダン科)
  • ヒメコウジ(姫柑子、チェッカーベリー、ボックスベリー、イースタンティーベリー、ウィンターグリーン/ツツジ科)
  • フェンネル(ウイキョウ、ショウウイキョウ/セリ科)
  • ベチバー(イネ科)
  • ペパーミント(シソ科)
  • ペルーバルサム(バルサムオブペルー。マメ科Myroxylon balsamumの樹脂)
  • ベルガモット(ミカン科)
  • ホソイトスギ(イタリアイトスギ、サイプレス/ヒノキ科)
  • マジョラム(シソ科)
  • マツ(松、パイン/マツ科)
  • マンダリンオレンジ(マンダリン/ミカン科)
  • モミ(樅/マツ科)
  • ユーカリ(フトモモ科)
  • ユズ(柚子/ミカン科)
  • ライム(ミカン科)
  • ラバンジン(シソ科)
  • ラベンサラ(クスノキ科)
  • ラベージ(ロベージ、ラビッジ/セリ科)
  • ラベンダー(シソ科)
  • アオモジ(クスノキ科)
  • レモン(ミカン科)
  • レモングラス(イネ科)
  • レモンバーベナ(クマツヅラ科)
  • レモンバーム(メリッサ/シソ科)
  • レモンマートル(フトモモ科)
  • (ロサ・アルバ/バラ科)
  • ローズウッド(クスノキ科)
  • ダマスクローズ(バラ科)
  • ローズマリー(マンネンロウ/シソ科)
  • ローマンカモミール(ローマカミツレ、キク科)
  • ワイルドキャロット(セリ科)
国産の精油
ユズ、ヒノキ、スギ、ゲットウ、シソ、カボス、ニホンハッカ、日向夏、へべす、清見、ダイダイなど。他にラベンダー、レモングラスの国産精油もある。
ケモタイプ/ct.
遺伝子が不安定であるため、学名は同じでも収穫年や産地・栽培方法などの生育環境などの違いにより、成分の構成比率が大きく異なり、香りや作用に差が生じる精油がある。これらを「化学種(ケモタイプ、ct.) 」として区別する。タイム、カユプテ、ティートリー、ローズマリーなどにケモタイプが確認されている。

脚注

関連項目

  • 精油
  • ハイドロゾル(芳香蒸留水)

精油の選び方使い方をプロに聞く。今注目の和精油を取り入れたい理由 中川政七商店の読みもの

エッセンシャルオイル(ミドルノート) 化粧品のルリビオ

精油の一覧 List of essential oils JapaneseClass.jp

精油のブレンドのコツ【香りの相性を参考に考える】

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