いすゞ・V系エンジンは、いすゞ自動車が生産していたV型6気筒ガソリンエンジンの系列である。
概要
1991年から2004年にかけて生産されたV型6気筒エンジンで、ロデオ、ミュー、ビッグホーンなどに搭載された。
排気量3.2Lの6VD1と同3.5Lの6VE1の2モデルが存在し、オールアルミ製のシリンダーブロック・シリンダーヘッドや、一般的に60°が採用されることの多いV6エンジンとしては珍しい75°のバンク角を特徴とする。カムシャフトの駆動にはタイミングベルトを用いる。
バリエーション
6VD1
排気量は3,165cc、内径×行程は93.4mm×77.0mm。バルブ駆動方式はSOHCとDOHCの2種類がある。
SOHCモデル
- 出力
- 129kW(177PS)/4,888rpm 255N・m(25.9kg・m)
- 143kW(193PS)/5,600rpm 255N・m(25.9kg・m)(1996年のマイナーチェンジ後)
DOHCモデル
- 出力
- 147kW(200PS)/5,600rpm 265N・m(27.0kg・m)/3,600rpm
- 158kW(215PS)/5,600rpm 284N・m(29.0kg・m)/3,000rpm(1997年から2002年までビークロスに搭載された仕様)
- 搭載車種
- ビッグホーン
- ミュー
- ビークロス
- アキュラ・SLX
- ホンダ・パスポート
- オペル・モントレー
- オペル・カリブラ ITC仕様
6VE1
6VD1を内径はそのままにロングストローク化(85.0mm)して排気量を3,494ccまで増加させたモデル。なお、この6VE1がいすゞとしては最後の自社開発のガソリンエンジンとなった。
- 出力
- 169kW(230PS)/5,600rpm 314N・m(32.0kg・m)/3,000rpm
- 184kW(250PS)/5,400rpm 333N・m(34.0kg・m)/3,000rpm(アクシオムの2004年モデルに搭載。直噴エンジン仕様)
- 搭載車種
- ビッグホーン
- ビークロス
- ミュー
- アクシオム
- ロデオ
脚注

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![V型エンジンとは?メリット・デメリットやWエンジンとの違いも解説 MOBY [モビー]](https://car-moby-cdn.com/article/wp-content/uploads/2021/07/08205656/sedan_and_4door_coupe_comparison.jpg)
