亀塚古墳群(かめづかこふんぐん)は、熊本県球磨郡錦町西にある古墳群。1基が熊本県指定史跡に、1基が錦町指定史跡に指定されている。

概要

熊本県南部、九州山地から延びる台地の北縁に営造された古墳群で、前方後円墳3基で構成される。人吉・球磨地方では唯一の前方後円墳であり、熊本県の前方後円墳としては最南端に位置する。いずれも出土品が詳らかでないため、築造時期は明らかでない。

1号墳の古墳域は1976年(昭和51年)に熊本県指定史跡に指定され、2号墳の古墳域は1989年(平成元年)に錦町指定史跡に指定されている。

一覧

1号墳
  • 形状:前方後円墳
  • 規模:墳丘長約45メートル、後円部直径約23メートル
古墳群のうち北に位置する(北緯32度11分54.78秒 東経130度49分40.94秒)。墳丘主軸を南北方向とし、前方部を北方向に向ける。出土品として直刀・鐙・土器があったと伝わる(現在は所在不明)。
2号墳
  • 形状:前方後円墳
  • 規模:墳丘長約45メートル、後円部直径約30メートル
古墳群のうち西に位置する(北緯32度11分52.72秒 東経130度49分38.14秒)。墳丘主軸を南北方向とし、前方部を北方向に向ける。
3号墳
  • 形状:前方後円墳
  • 規模:墳丘長約50メートル、後円部直径約25メートル
古墳群のうち南に位置する(北緯32度11分48.37秒 東経130度49分44.43秒)。墳丘主軸を東西方向とし、前方部を西方向に向ける。現在の墳丘はくびれ部で分断されている。
  • 1号墳
  • 2号墳
  • 3号墳

文化財

熊本県指定文化財

  • 史跡
    • 亀塚古墳群1号墳 - 1976年(昭和51年)3月23日指定。

錦町指定文化財

  • 史跡
    • 亀塚古墳群2号墳 - 1989年(平成元年)2月10日指定。

脚注

参考文献

  • 史跡説明板(熊本県教育委員会、1990年設置)
  • 「亀塚古墳群」『熊本県の地名』平凡社〈日本歴史地名大系44〉、1985年。ISBN 4582490441。 
  • 木崎康弘「亀塚古墳」『日本古墳大辞典』東京堂出版、1989年。ISBN 4490102607。 
  • 「亀塚古墳群」『錦町合併60周年記念 錦町の文化財 (PDF)』錦町教育委員会、2016年、20頁。[http://www.nishiki-machi.com/docs/2016041400028/files/nisikinobunnkazai.pdf 錦町合併60周年記念 錦町の文化財] ([[Portable Document Format|PDF]])&rft.date=2016&rft.pages=20頁&rft.pub=錦町教育委員会&rfr_id=info:sid/ja.wikipedia.org:亀塚古墳群_(錦町)"> 

外部リンク

  • ウィキメディア・コモンズには、亀塚古墳群 (錦町)に関するカテゴリがあります。


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