オオツルタケ(大鶴茸、学名: Amanita cheelii)は褐色のキノコ(菌類)。毒キノコの一つ。ツルタケの変種と考えられてきたが、DNA解析によって別種であることが明らかになった。
分布
日本、オーストラリア、ニュージーランドに分布する、針葉樹林や広葉樹林の地上に生える。
形態
傘径はツルタケより大きい。卵形から扁平型に開く。
傘の表側の表面は粘性がなく、灰褐色~暗褐色であり、周囲に長く明瞭な条線がある。傘はときに白色の内被膜の破片が皮膜状に付着することがある。
傘の裏側のひだは白色であるが、縁はしばしば傘と同色の微粉によってふちどられる。離生しやや密で、暗褐色に縁取られる。つばはない。
柄の高さは15-30cm。細長く、下方が太い。柄の基部にはさや状の白色膜質つぼがあり、柄の表面は傘と同色。柄の上部は細鱗片に覆われ、成熟すると下方は暗灰色微粉状のだんだら模様になる。柄は地中に深く入る。
肉は白色でもろく、無味無臭。
生態
夏~秋に、針葉樹林や広葉樹林の地上に子実体が発生する。菌根菌。
毒
下痢や嘔吐などの消化器系の中毒をおこす。有毒成分については、未だ不明とされる。
脚注
参考文献
- 長沢栄史 監修、Gakken 編『日本の毒きのこ』学習研究社〈増補改訂フィールドベスト図鑑 13〉、2009年9月28日。ISBN 978-4-05-404263-6。




