『アウトサイダー』(原題: The Outsider)は、2020年のアメリカ合衆国のテレビドラマ・ミニシリーズ。ジョージア州の⼩さな田舎町で起きた少年殺害事件を描く。スティーヴン・キングの2018年の同名小説を原作に、リチャード・プライスが企画・制作し、ベン・メンデルソーン、シンシア・エリヴォ、ビル・キャンプらが出演した。全10話のミニシリーズで、アメリカでは2020年1月12日からHBOで放送された。日本では2020年4月23日からスターチャンネルで日本語字幕・吹き替え版が放送された。
2020年11月、HBOは製作を打ち切った。
あらすじ
ジョージア州の⼩さな田舎町で11歳の少年の惨殺死体が⾒つかる。明白な証言と物的証拠から高校教師でリトルリーグ・コーチのテリーが逮捕されるが、明白なアリバイも見つかって、ベテラン刑事のラルフは困惑する。被害者の家族は復讐にテリーを殺し、双方の家族は悲惨な目に合う。事件に疑問を持ったラルフとテリーの弁護士は奇矯だが天才的な探偵ホリー・ギブニーを雇い、事件前のテリーの足取りを追わせる。
ホリーはテリーが旅行したオハイオ州で、同様に少女が惨殺され、明白な証拠と明白なアリバイを持つ加害者と被害者の家族がともに崩壊したことを調べ上げる。オハイオ州の加害者が旅行したニューヨーク州でも同様の事件が起きている。ホリーは、謎の存在がひっかき傷を負わせた人間に変身して少年少女を惨殺して罪を着せ、加害者と被害者の家族の悲しみを楽しんでいると推測する。だがテリーの家族、弁護士、ラルフを含む多くは信じない。
ホリーはテリーに変身した存在がひっかいた男クロードが次のターゲットであると推測し、半信半疑のラルフや彼女を信じる人々とともにテネシー州まで追いかけて、さらなる事件を防ごうとする。謎の存在にひっかかれていたラルフの同僚刑事のジャックは僕と化して、彼らを銃撃する。生き延びたラルフ、クロード、ホリーは洞窟に入り、クロードに変身した謎の存在を殺す。
事件後、彼らは罪をジャックに着せてテリーの名誉を回復しようとする。だがホリーには、謎の存在がつけた傷が残る。
キャスト
メイン
- ラルフ・アンダーソン
- 演 - ベン・メンデルソーン、日本語吹替 - 木下浩之
- 事件を担当するベテラン刑事。
- ハワード・サロモン
- 演 - ビル・キャンプ、日本語吹替 - 中村浩太郎
- メイトランド夫妻の友人で弁護士。
- アレック・ペリー
- 演 - ジェレミー・ボブ、日本語吹替 - 駒谷昌男
- 元警察官で私立探偵。
- グローリー・メイトランド
- 演 - ジュリアンヌ・ニコルソン、日本語吹替 - 近内仁子
- テリーの妻。
- ジーニー・アンダーソン
- 演 - メア・ウィニンガム、日本語吹替 - 小宮和枝
- ラルフの妻。
- クロード・ボルトン
- 演 - パディ・コンシダイン、日本語吹替 - 志村知幸
- ストリップバーの従業員。
- ユニス・サブロ
- 演 - ユル・ヴァスケス、日本語吹替 - 松川裕輝
- 警部補。ラルフの上司。
- テリー・メイトランド
- 演 - ジェイソン・ベイトマン、日本語吹替 - 横島亘
- 高校教師。リトルリーグのコーチ。容疑者。
- ジャック・ホスキンス
- 演 - マーク・メンチャカ、日本語吹替 - 竹田雅則
- 刑事。
- ホリー・ギブニー
- 演 - シンシア・エリヴォ、日本語吹替 - 種市桃子
- 変わり者の天才私立探偵。『ミスター・メルセデス』にも登場する。
エピソード
製作
2018年6月、HBOはスティーブン・キングの小説をもとにリチャード・プライスが企画・製作する新シリーズを発表した。また、ジェイソン・ベイトマンがエグゼクティブ・プロデューサーを務めた。
評価
批評
本作は批評家から高い評価を受けている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには66件のレビューがあり、批評家支持率は82%、平均点は10点満点で7.39点となっている。また、Metacriticには28件のレビューがあり、加重平均値は69/100となっている。
脚注
外部リンク
- 公式ウェブサイト (日本語)
- 公式ウェブサイト (英語)
- アウトサイダー - IMDb(英語)




